かぶオプ(有価証券オプション)が取引できる証券会社3社を比較|選び方のポイント

株式投資において、相場の方向性を予測することは非常に困難です。
上がると思って買った銘柄が下がり、下がると思って売った銘柄が上がる——このような経験は、多くの投資家が持っているのではないでしょうか。

そんな中、日本株を原資産とする有価証券オプション(通称:かぶオプ)に関心を持った方も増えています。
しかし、ここで多くの方が最初につまずくのが「どの証券会社で取引できるのか」という点です。

SBI証券や楽天証券など、一般的な大手ネット証券では、現時点でかぶオプの取り扱いがありません。
「いつもの口座でそのまま始められる」と思い込んでいると、調べた段階で戸惑うことがあります。

本記事では、取引所取引のかぶオプを提供する主な3社——moomoo証券インタラクティブ・ブローカーズ証券(IB証券)光世証券——を比較し、あなたに合いそうな選び方のポイントを解説します。

※手数料・取扱銘柄・サービス内容は変更されます。2026年5月時点の整理です。最終判断は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

かぶオプを扱う証券会社は3社

SBI証券、楽天証券、マネックス証券など、投資家の間で広く使われているネット証券の多くは、かぶオプの取り扱いがありません

裏を返せば、かぶオプを学び・実践したい場合は、最初から取り扱いのある証券会社を選ぶ必要がある、という理解が出発点になります。

国内で取引所取引のかぶオプを扱うのは、本記事で比較するmoomoo証券・IB証券・光世証券の3社となります。

(※SBI証券で扱っている商品に「SBI株オプションという」店頭オプションがありますが、本記事で扱っているかぶオプは取引所取引であり制度や仕組みが異なります)

証券会社ごとの特徴

比較の前提:3つの軸

3社はいずれも「日本株オプション(かぶオプ)が取引できる」点では共通していますが、サービスの設計思想が大きく異なります。

整理しやすいのは、次の3つの軸です。

比較軸 見るポイント
操作性 アプリ・PC画面の分かりやすさ、学習しやすさ
コスト 約定代金・その他手数料、実質コスト
サポート ネット完結か、対面・電話で相談できるか

以下、各社の特徴を順に見ていきます。

moomoo証券

現時点で、かぶオプに力を入れているネット証券の一つといえます。

強み・特徴

  • アプリの操作性が高く、チャートや注文画面など、初心者にも分かりやすいツールが揃っています。
  • 日本株を原資産とするかぶオプのほかに、米国株オプションも取引可能です。
  • マートフォン中心で、自分のペースで学びながら取引を進めたい方に向いています。

手数料・口座の注意点

  • 約定代金の手数料は、約定代金の税込0.055%程度で最低44円。業界では最安です。
  • 原資産を持たない状態でのプット買いはできません。
  • 口座開設は早ければ1~2日で完了とスピードが速い。

こんな人向け

  • アプリの使いやすさ・低コストを最優先したい
  • ネット完結で、まずはかぶオプの環境に慣れたい

詳細・口座開設:moomoo証券 公式サイト

インタラクティブ・ブローカーズ証券(IB証券)

グローバル展開する証券会社で、幅広い金融商品を一つのプラットフォームで扱える点が強みです。

強み・特徴

  • 本格的な取引ツール(PC版TWS=トレーダーワークステーション等)が利用でき、カスタマイズ性が高い。
  • プロや中〜上級者向けの仕様に近く、多機能ゆえ最初は情報量が多く感じる方も多い。
  • かぶオプに加え、国内外のオプションを視野に入れたい方に向け。

手数料・口座の注意点

  • 手数料は1枚当たり99円。
  • 約定履歴(ステートメント)を読み解ける自信がある方向けです。

こんな人向け

  • 海外株・先物・オプションなど、グローバルなポートフォリオを一社で組みたい
  • 高度な注文・分析ツールを使いこなしたい

詳細・口座開設:インタラクティブ・ブローカーズ証券 公式サイト

光世証券

大阪に拠点を置く老舗の証券会社です。ネット証券とは異なる、対面型のサポートが特徴です。

強み・特徴

  • 対面でのサポートがあるため、初めてオプションに触れる方が、窓口・担当者に質問しながら学べます。(対面は別途費用が発生します)
  • moomoo・IBのような「アプリ特化」とは対照的に、伴走型のニーズに応えやすいといえます。

手数料・口座の注意点

  • 1枚当たり約定代金の税込1.10%程度で最低440円。
  • 原資産とコール売りをセットで発注する機能はありません。

こんな人向け

  • 迷ったときに窓口で相談したい

詳細・口座開設:光世証券 公式サイト

3社を一覧で比較

ここまでの内容を、表にまとめました。
一目で違いが分かるよう、項目ごとに整理しています。

総合比較

比較項目 moomoo証券 IB証券 光世証券
位置づけ かぶオプに注力するネット証券 グローバル対応の本格証券 老舗・対面サポート型
操作性 アプリ中心・分かりやすさ重視 多機能・上級者向け 対面・電話案内が中心
手数料 約定代金の0.055%
(最低44円~)
99円 約定代金の1.10%
(最低440円~)
米国株オプション ×
主な発注ツール スマホアプリ、PC TWS(PC)、スマホアプリ 取引ツール+窓口・電話
コール買い
プット買い ×(株保有で〇)
コール売り 株保有で〇 株保有で〇 株保有で〇
プット売り 株保有資金確保して〇 株保有資金確保して〇 株保有資金確保して〇
サポート 電話・アプリ内チャット 電話 対面・電話が充実
口座開設方法 オンライン オンライン 書面
開設までの日数(目安) 1~2日 2~3日 1週間
向いている人 低コスト・アプリ重視 海外商品も視野に入れる本格派 対面サポートが安心する方向け

目的別の選び方

3社のどれを選ぶかは、「何を最優先するか」で決めると迷いにくいといえます。

アプリの使いやすさ・低コストを最優先する場合

moomoo証券が有力な選択肢となります。スマートフォンでチャートや注文を確認しながら、手数料を抑えて取引回数を重ねたい方に向いている可能性があります。

本格的な機能や海外商品も視野に入れる場合

インタラクティブ・ブローカーズ証券が適しています。かぶオプだけでなく、将来的に他市場のオプションや先物も一つの口座で管理したい方に合う設計です。

対面で相談しながら進めたい場合

光世証券が候補になります。画面の使い方を、人に質問しながら確認したい方は、ネット特化型より安心感を得やすい場合があります。

まとめ

本記事では、かぶオプ(有価証券オプション)を取引できるmoomoo証券・IB証券・光世証券の3社を比較しました。

要点は次のとおりです。

  • 大手ネット証券(SBI・楽天など)では、現時点でかぶオプは取り扱いがない
  • moomoo証券は、アプリの使いやすさ・低コストが強み
  • IB証券は、本格的なツールと国内外の幅広い商品を扱いたい方向け
  • 光世証券は、対面でのサポートがあり、相談しながら進めたい方向け

どの証券会社も万能ではありません。
あなたの学び方と、将来の取引範囲(日本のみか、海外もか)を照らし合わせて選ぶことが、納得したうえで続けられる口座選びの鍵といえるでしょう。

ぜひこの記事を何度も読み返し、各社の公式サイトの最新情報と照らし合わせながら、ご自身に合う口座選びの参考にしていただければ幸いです。

注意事項(免責)

  • 本記事は、2026年5月時点の公開情報・一般的な案内に基づく教育・比較目的の整理です。特定の証券会社や口座開設を推奨するものではありません。
  • 手数料・取扱銘柄・口座種別・ツール仕様は予告なく変更されます。契約前に必ず各社の公式サイトおよび最新の約款・料金表をご確認ください。
  • 投資には元本割れ等のリスクがあります。ご自身の知識・経験・資金計画に照らして判断してください。