米国オプションを取り扱う国内証券会社3社の比較

この記事を執筆している2024年4月現在、国内証券会社で米国オプションを取り扱う証券会社は3社あります。

  • サクソバンク証券
  • ウィブル証券
  • インタラクティブブローカーズ(IB)証券国内口座

それぞれの証券会社の特徴と、オプショントレード普及協会で解説している戦略の実行有無を整理しました。

証券会社ごとの特徴

サクソバンク証券の特徴

サクソバンク証券の最大の特徴は、他の2社にはでない、ネイキッドのオプション売りが出来る点です。

手数料は若干高めですが、オプション売りを組み合わせることで戦略の幅が広がります。

最近は精力的に商品ラインナップを増やしており、24年1月から指数オプションも取り扱いを開始しました。

また「オプション戦略」というコンビネーション売買を一度に発注出来る機能が使え、スプレッド売買が非常にやり易くなりました。

手数料プランが複雑ですが、ぜひとも口座開設しておきたい証券会社です。

取引ツール:Web版サクソトレーダーGOとスマホアプリがあります。

ウィブル証券の特徴

2023年7月から日本国内に参入した証券会社です。

オプションの買いのみ取引できます。

次のステップアップとしてカバードコールを実行できる仕様に変わる予定でしたが、まだ実現していません。

取引プラットフォームはオプションの場合はスマホアプリのみです。(株式取引はPCアプリがあります)

ウィブル証券の詳細を記載した記事も参考にしてください。

インタラクティブブローカーズ(IB)証券国内口座の特徴

従来はIB-LLC口座と言って海外口座を開設できましたが、今では国内口座のみ開設可能です。

国内口座は現在キャッシュ口座のみで、証拠金取引ができません。

証拠金取引ができるマージン口座が設定されればオプション売りも出来るようになると思われますが、2024年4月現在ではまだそのような情報は入ってきていません。

取引としてはオプションは買いと、現物を保有してコールを売るカバードコールができます。

手数料は3社の中で最も安いです。

プラットフォームはPC版のTWS(トレーダーワークステーション)とスマホアプリがあります。

TWSは機能が充実しているのですが扱いが複雑で、ベテラン向けの仕様となっています。

国内口座で国内株オプションの取引ができます。(取引所取引の国内株オプション提供は光世証券とIB証券の2社)

3社の特徴比較とオプション戦略の実行可否

3社の仕様を比較し、またオプショントレード普及協会で提供している戦略の実施有無を比較しました。

サクソバンク証券ウィブル証券IB国内キャッシュ口座
手数料2.2USD
詳細
1枚当たり0.6USD
(最低手数料2.18USD)
詳細
0.165~0.715USD
詳細
ネイキッドのオプション売〇(売り買い)×(買いのみ)×(買いのみ)
データ購読料オプション:
7USD/月
NYSE:7USD/月
Nasdaq:7USD/月
オプション
780円/月
無料条件あり
14.5USD/月
発注ツールPC、スマホアプリスマホアプリPC、スマホアプリ
コンビネーション取引×
VIX権利行使価格30ドル付近まで180ドルまで180ドルまで
サクソバンクウィブルIB国内口座
カバードコール×
ターゲットバイイング××
カラー取引××
決算戦略
 ┗デビット/クレジットスプレッド××
 ┗アイアンバタフライ/コンドル/カレンダー××
 ┗ロングストラドル
アイアンカバコ××
レバレッジドポートフォリオ
レバポライトwithカラー取引××
VIX戦略
┗ロジック編
 ①ダイナミックコール買い戦略
 ②さや滑り取り戦略
 ③短期さや滑り取り(期近先物売り)
 ④自家製VXXショート
 ⑤カレンダースプレッド戦略















┗実践編
 ①VXX-VXZ代用戦略
 ②カレンダースプレッド戦略
 ③ダイナミックカレンダー/リバカレ戦略
┗小資金化(投資助言内の内容)

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2024年4月時点でのオプショントレード普及協会調べ

※△:権利行使価格の提示が無く取引できない場合がある