米国オプションを取り扱う国内証券会社4社の比較

この記事を執筆している2025年5月現在、国内証券会社で米国オプションを取り扱う証券会社は4社あります。

• サクソバンク証券
• ウィブル証券
• インタラクティブブローカーズ（IB）証券国内口座
• moomoo証券

それぞれの証券会社の特徴と、各種戦略の実行可否を整理しました。

2025年5月7日現在の情報です。

証券会社ごとの特徴

サクソバンク証券の特徴

サクソバンク証券の最大の特徴は、他の3社にはでない、ネイキッドのオプション売りが出来る点です。

手数料は若干高めですが、オプション売りを組み合わせることで戦略の幅が広がります。

また「オプション戦略」というコンビネーション売買を一度に発注出来る機能が使えるため、スプレッド売買が非常にやり易いです。

手数料が高めですが、ぜひとも口座開設しておきたい証券会社です。

取引ツール：Web版サクソトレーダーGOとスマホアプリがあります。

ウィブル証券の特徴

2023年7月から日本国内に参入した証券会社です。

オプションの買いの他に、カバードコール戦略（コール売り）と現金を確保してのターゲットバイイング（プット売り）ができます。

カバードコール戦略は現物株とコール売りを一括で発注出来て、必要資金は株の代金からコールを売った受け取りプレミアムがあらかじめ引かれた状態で発注できるため資金効率が良いです。

取引プラットフォームはオプションの場合はスマホアプリのみです。（株式取引はPCアプリがあります）

ウィブル証券の詳細を記載した記事も参考にしてください。

インタラクティブブローカーズ（IB）証券国内口座の特徴

従来は海外口座を開設できましたが、現在は国内口座のみ開設可能です。

国内口座はキャッシュ口座のみで、証拠金取引ができません。

証拠金取引ができるマージン口座が設定されればオプション売りも出来るようになると思われますが、2025年5月現在ではまだそのような情報は入ってきていません。

オプションの買いの他に、カバードコール戦略（コール売り）と現金を確保してのターゲットバイイング（プット売り）ができます。

手数料は4社の中で最も安いです。

プラットフォームはPC版のTWS（トレーダーワークステーション）とスマホアプリがあります。

TWSは機能が充実しているのですが扱いが複雑で、ベテラン向けの仕様となっています。

国内口座で日本の有価証券オプション：かぶオプの取引ができます。（取引所取引のかぶオプの提供は光世証券とIB証券と後述するmoomoo証券の3社）

moomoo証券の特徴

2025年4月から米国株オプションの取り扱いを開始した証券会社です。

特徴的なのはデータ購読料が無料（米国株、米国株オプション含め）である点です。

取引手数料は他社に比べて安いですが、別途システム利用料が発生します。

また、日本の有価証券オプション（かぶオプ）の取引ができます。

4社の特徴比較とオプション戦略の実行可否

4社の仕様を比較しました。

またオプショントレード普及協会で提供している戦略の実行可否を比較しました。

比較内容

手数料

オプションの売りや買いの制限

基本戦略

オプショントレード普及協会提供の戦略